これができないあれはしたい

身バレは覚悟してます。

人により興味を持ちたい

 家計簿をつけなきゃなぁと思いながらつけていない。けれどもレシートは丁寧に取ってある。お菓子の箱へ雑に押し込められて。
 在宅中の研修のために買った諸々の領収書を探し出すためにその箱を漁っているとびっくりすることがあった。領収書にあるレジの担当の人がいつも同じなのだ。そりゃあ同じような時間に同じ店に行けば同じ人が働いていてもおかしくない。

 だが、わたしはそれに気がつかなかったのだ。平日の5日間、毎日通っていたのに。1日の間でわたしの唯一の生身の人間との会話「Suicaで払います」「領収書お願いします」をぶつけている相手だったというのに。どんな人だったか全然思い出せない。確か男の人だったかなぁくらい。きっと相手側は、「また領収書かよ。めんどくさいなぁ。」ぐらい思ってたかもしれない。業務として仕方ないにしても、面倒くさく思われるのはまじほんと仕方ないごめんね。(バイト先にいた1,000円のものを100円玉と50円玉の組み合わせで支払う常連を思い出しながら)でも、わたしはまったく「また」なんて思ってなかったのだ。こんなすれ違いあるだろうか。
 顔がぼんやりしてるのは仕方がない。感染症防止のため、今やレジの前に透明の厚いビニールのテーブルクロスみたいなのがぶら下がっているのが当たり前の光景となってしまったから。だがしかし一方は毎日領収書を書かされ、一方は同じ人と知らずこの「ちょっとだけ」面倒な作業を要求し続ける。そしてそいつは数日後に領収書を見て知るのだ、「内田(仮名)、おまえだったのか。いつも領収書を出してくれていたのは。」……と。

 ……なんの話だ。まぁわたしは直接この内田(仮名)さんと直接話した訳ではないから面倒だったかなんて全然わかんないし、領収書なんて一日何千枚も出すうちのひとつだったかもしれない。ただ、この紙のおかげで、わたしは1,000円近いお金を回収することができ、上司や経理から怒られずに済み、安寧を手に入れることができるんです。改めてありがとうございます。

 こんな風にこっちは全然わかってなくてもあっちはわかってたかも、とか、逆に、あっちは何千枚も出すうちの一つって思ってたかもしれないけどわたしは領収書を見たからわたしはわかっちゃった気づいちゃった、って具合の人と人とのそういうあれ、ほんと都会的というかなんというか、いやぁ、わたし都会に住んでんだなぁと実感させられますね。早くご近所にもお友達つくりたいな。